ambiguous words


The greeting made by the president of Marubeni Cooperation was very interesting, the writer of this article says. The president says, “Japanese people are inherently hard working and serious. So they tend to try hard even without consciously putting an effort to try hard. When you actually use the word “ganbaru”, it puts more pressure on you  and it will actually interfere with your performance, so don’t say “ganbaru”.” Actually this president suffered an illness and spent over a month at a hospital. He explains that his experience helps him see things differently. He even said that we should enjoy your work. Japanese people often use the word “ganbaru” and it means “to try hard” and they say “try hard” “I will try hard” without really understanding the meaning of “ganbaru”. When you think about it, the meaning of ganbaru is very ambiguous and it even adds unnecessary pressure and implications to the person who is told to try hard. The writer talks about a woman whose leg is amputated was once told to try hard in life by her friends, and it had an implication that her life would be tough without a leg so she has to try hard to overcome obstacles in life. but in her mind, she was born with this condition and is just happy to be alive. So the word ganbare was inappropriate.

新聞に載った「企業トップの年頃あいさつ」のうち、丸紅の鳥海社長の話した一節がおもしろかった。

「日本人は、本来まじめだ。「頑張る」と思わないでも、自然に頑張ってしまう。「頑張る」というと、かえってプレッシャーを受け、固くなって実力を発揮できず、はかばかしい結果を得られないことが多い。社員諸君、「頑張る」と口に出すな。」

そういった趣旨だ。鳥海さんは昨冬、1ヶ月を超える闘病生活をした。それで、ものの見方を深めることができた、という。「あなた方はプロなのだから、自分の仕事をエンジョイしながらやれ」とも説いた。

たしかに私たちは、自分に対しても他人に向かっても、「頑張る」とか「頑張ろう」「頑張れ」と、しばしば口にする。スポーツ大会の選手宣誓で「頑張ります」と誓う。「頑張って勉強して、いい成績をとれ」と子供にハッパをかける。「頑張って、早く元気になってください」と病気の人を見舞う。労働組合の集会で、ガンバローとこぶしを振り上げる。

しかし、考えてみると、この言葉の意味合いは、かなりあいまいだ。同僚が、車いすを使っている人の、こんな体験を聞いた。「昔から「足が不自由でも頑張ってね」と何度もいわれた。その裏には「足が不自由イコール不幸」という意識があるように思った。私にとっては生まれたときから付き合ってきた足だし、このままで十分幸せに生きていけるのに」。耳の聞こえない子供に、先生が「頑張れ」と繰り返し声をかけた。その子は、いった。「私は頑張っている。でも、どこまでやっても、頑張れ、としかいわれない」。先生は励ましたつもりだろうが、なにを、どの程度、どうすればいいのか、はっきりしない。

「頑張る」は、どこか、せかせかした感じだ。「頑張れ」には、ときに無神経で残酷な響きがある。

1)1−7を読んで、本文の内容と合っているものに○をつけなさい。

1 丸紅の社長は、社員に「もっと頑張れ」と言った。

2 社長は、病気をしてから考え方が変わったようだ。

3 「頑張る」という言葉の意味は、とてもはっきりしていてわかりやすい。

4 「頑張る」は、スポーツ大会や労働組合の集会など、これから何かを始めるという時にも使う。

5 車いすを使っている人に、「頑張って」と声をかける人は多いようだ。

6 ある車いすを使っている人は、「足が不自由なことは不幸なことである」とは思わないと言った。

7 ある耳の聞こえない子供は、先生に「頑張れ」と言われて、とてもうれしかったと言った。

2)「頑張れ」という言葉について、筆者がこの文章で言っていることは何ですか。1−4から最も適当なものを一つ選びなさい。

1 いい結果が得られることが多いので、もっと使ったほうがいい。

2 意味があいまいなので、使い方には気をつけたほうがいい。

3 わかりやすい言葉なので、いろいろな場面で伝える。

4 プレッシャーを与える言葉なので、他人に対して使われない。

3)「頑張れ」にはどうして「時に無神経で残酷な響きがある」のでしょうか。

1−5から理由として適当なものを2つ選びなさい。

1 もともと自分に対して使う言葉で、他人に使う言葉ではないから。

2 社会的な地位や年齢の高い者が、低い者に対して使う言葉だから。

3 すでに十分頑張っていても、もっと要求される感じを受ける言葉だから。

4 障害を持っている人にだけ使う言葉だから。

5 何をどう頑張ったらいいのか、具体性がないから。

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