Marriage

東京、上野広小路の繁華街で「コンピューター手相占い」を営む人がいる。いつも学校帰りの女子高生が列を作っているから人気なのだろう。

「感情線、知能線、生命線、総合線を分析し、コンピューターデータがあなたの運命をお答えします。」手のひらをコピー機に乗せると「占いの結果」が印刷される。見料300円。どこにでもある、おみくじをコンピューター化?したような商売である。

占いを手にした女子高校生に「おじさんに見せてくれよ」と声をかけると「いいよ」。どれどれ。「あなたは聡明で理論的な思考力と、レイリあ観察力の持ち主。強い自信と寛大さで人に接するので多くの人から尊敬と信頼を受けるタイプ」と書いてある。

「おじさん、このれいりって何の事?」と逆に質問される。「れいり?多分、怜悧。かしこい、ということ」「なーんだ、良い事なんだ」

「なぜ、ここに来たの?」「良く当たる、とクラスで評判だもん。」これだけほめられたら、クラスで自慢する生徒が現れて不思議ではない。「それに、話がおもしろいんだ」と女子高校生。運命鑑定の「先生」とおぼしき中年の男性の後ろに、しばらく立って観察した。彼は口上が上手で、決してお客さんを傷つけない。客が自慢にしているところを言い当てる。

 

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